自分の状況や悩みを踏まえて、適した勉強スタイルが見えてきたら、今度は具体的な勉強方法を考えましょう。以下では、それぞれの方法の特徴を詳しく解説していきます。
1. 自主学習
主に学校の教科書や副教材、市販の参考書や問題集などを使って勉強する方法です。自主学習は、集団生活や対人関係に悩むことなく、締め切りにも追われずに、自分のペースで勉強を進められます。また、自分に合った問題集や参考書を自由に選べるのもメリットです。他方、「勉強のモチベーションを保てなくなる恐れがある」「わからないところがあったときに誰かに質問できない」といった難点も少なくありません。
2. 通信教育
指定の教材と添削指導を中心とした勉強方法です。最近では、動画授業を利用できる通信教育サービスも登場しています。添削指導の中で指導員とやり取りがある通信教育は、勉強中の疑問を解決しやすいのもメリットです。ただし、指定の教材が自分に合っていない可能性もゼロではありません。また、自主学習と同様、自ら教材に向かうモチベーションは必要になります。
3. インターネット学習塾
動画講義と指定の教材をメインに学習する方法です。中には、メールや掲示板でいつでも指導員に質問・相談できる塾もあり、通信教育以上に疑問を解消しやすくなっているといえます。また、動画講義がメインであるため、学習の理解が進みやすいのも特徴です。しかし、こちらも教材との相性や、モチベーションの維持は課題になります。
4. 家庭教師・オンライン家庭教師
家庭教師にマンツーマンで指導してもらう勉強方法には、自宅などで、対面で教えてもらう形式のほか、ビデオ会議などを使ってオンラインで教えてもらう形式もあります。「この日時で指導してもらう」という人との約束がある分、勉強のモチベーションを保ちやすいのが家庭教師のメリットだといえるでしょう。また、学習内容や方法も融通が利きやすいのが特徴です。例えば、学力に応じて教材を選んでもらったり、対面の場合はあえて自宅の外(カフェなど)で指導してもらったりすることもできます。さらに、人と人との付き合いということもあり、勉強以外の相談相手にもなってもらえるかもしれません。一方、ほかの方法と比べて費用が掛かりやすい点には注意が必要です。
5. 個別指導塾
校舎内の小さなブースで授業を受ける個別指導塾には、マンツーマンで指導してもらうケースと、2~3人など少人数で指導してもらうケースがあります。個別指導塾の中には、不登校の生徒へ配慮してくれるところも少なくありません。なお、自宅とは異なる環境に身を置くことで、気分を変えられる効果も期待できます。ただし、学校の近くの塾だと同級生と顔を合わせる可能性もあるため、立地などに配慮する必要が出てくるでしょう。
6. 集団学習塾
学習塾に通い、10~40人程度、あるいはそれ以上の集団クラスで授業を受ける方法です。「集団生活は苦手ではないけれど、今の学校の環境や人間関係に問題がある」「勉強はそれほど苦手ではなく、授業に問題なくついていける」という人には、学校復帰に向けたよいステップになる可能性があります。一方で、ある程度の人数の受講生を一律に教えるという集団学習塾の仕組み上、個別に細かく対応してもらうのはどうしても困難です。したがって、不登校であることに十分配慮してもらえない可能性も否定できません。
7. 適応指導教室(教育支援センター)
主に不登校の生徒をサポートするため、都道府県や市町村が設置している施設で、学校復帰を支援する通所指導が行われています。通所指導での活動は施設によって異なり、集団で授業を受けたり、スポーツやゲームなどのレクリエーションをしたりとさまざまです。これらの通所指導を受ける場合、学校と施設が連携できれば、通所した日数を学校に出席したとして扱ってもらえる場合があります。また、通所の際に掛かる交通費や昼食代以外は無料であるのも特徴です。同じ悩みを抱える同年代の友達ができる可能性もあるでしょう。ただし、適応指導教室はあくまで「学校復帰」を目的として運営されているため、学校そのものにまだ抵抗がある人には負担が大きくなる恐れもあります。
8. フリースクール
不登校などに悩む生徒を支援する民間の施設です。こちらでも適応指導教室と同じような通所指導を受けられますが、運営方針やアクティビティがより柔軟で、学校復帰をゴールとしないフリースクールもあります。自分にぴったり合ったフリースクールが見つかれば、新たな居場所になるでしょう。ただし、フリースクールへの通所が学校出席扱いになったケースがあまり多くないことや、少なくない費用が掛かる点には留意する必要があります。
まとめ
不登校中の勉強は、学校復帰のために必要ではありますが、まずは焦らず、自分に合った勉強方法を見つけることが大切です。その中には、学校に行かなくてもできる勉強方法もたくさんあります。ときには学校やサポート施設にも相談しながら、自分のペースで勉強を進めてみてください。


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